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地球語を話す
2024/01/26 14:58
今日は言葉の話題をば。
ご存知かと思いますが、英語の「swallow」は名詞では「ツバメ」、動詞では「呑み込む」を意味します。
一方、漢字の場合どうでしょう。
「ツバメ」は「燕」と書きますよね。一方、「嚥下」「誤嚥」などの「嚥(エン)」は「呑み込む」の意です。
「口+燕」ですよ!?
これは何か関係があるに違いない。でも燕って何か飲み込むかなあ…?
調べました。
まず英語の方。名詞の「燕」は古英語で「swealwe」、動詞の「呑み込む」は「swelgan」。
うーむ、語源は別なのか。
次に漢字。「嚥」の「燕」は音を表しているだけだそうで。
「口(意味: くち) + 燕(音: エン)」
こっちもとくに関係性はないのか。
というわけで、swallowと嚥の件は全くの偶然だったということでした。残念。
でもよく考えてみれば、英語と日本語の間にも「同じ言葉で複数のそれぞれ同じ意味を持つ語」が結構ありますよね。
「Pay money」(お金を払う)
「Pay attention」(注意を払う)
まあ、これに関しては正直、明治期の英語訳の影響でしょう。
しかしこちらはどうでしょう。
「dark」(情景的に暗い / 心情的に暗い)
「heavy」(物理的に重い / 心情的に重い(責任とかが))
こういう情景を表すような、英語・日本語を通じて「物理」+「心理」のペアの言葉は多くあります。詳しくはないですが、他の言語でもおそらく同じでしょう。
ノーム・チョムスキーという言語学者がこう言っています。「宇宙人が地球人の言語を見渡したら、『7000の方言がある地球語を話している』と感じるだろう」と。
ではでは。